ぼくと世界とキミ

「……セリア!!」

その叫びと共に勢いよく扉を押し開けると、部屋に居たセリアが俺を振り返った。

「……準備は!?」

ゼイゼイと息を切らせたまま問いかけると、セリアは手にした小さな緑の石を俺に向かって差し出した。

「よし!!」

その淡い光を放つ不思議な石を手にすると……そのままセリアと共に急いで屋上へと戻った。
< 207 / 347 >

この作品をシェア

pagetop