ぼくと世界とキミ

眩しい朝日の中、目を覚ました。

そっと目を開け辺りを見回すと、そこには昨日と変わらない光景が広がっていた。

緑の生い茂る木々に、どこからか聞こえてくる小鳥の囀り。

どうやらあのまま子供の様に泣き疲れて、眠ってしまったらしい。

何か夢を見ていた様だが思い出せない。

……でもほんの少しだけ心が軽くなった気がする。

散々泣き喚いたせいかもしれない。

隣には木に寄りかかる様に、ジルとアシュリーが眠っていた。

その二人の寝顔を見つめていると、どこからか水の流れる音が聞こえてくる。

……近くに川が流れている。

二人を起こさない様に、そっと立ち上がり川へと向かった。
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