ぼくと世界とキミ
第三十六話 囚われた心

気が付くと、そこは何処までも深い闇の中だった。

現実感の無いまるで夢の様な世界。

ただ握り締めている剣の感触だけを感じている。

……ここに彼女がいる。

……俺を待っている。

この手で……殺される為に。
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