ぼくと世界とキミ
「生まれたその時に見えてしまった私の運命。争い合う命。貴方との出会い。壊れゆく世界。貴方と過ごす幸せな日々。狂い始める力」
……決められた未来。
……変えられぬ運命。
「そして……貴方の手で《殺される》最後の時」
セリアは少し苦しそうに、しかし優しい瞳で俺を見つめる。
「さぁ……私を殺して」
そう言ってセリアはそっと両手を広げると、悲しそうに微笑んだ。
しかしそんな彼女の姿から目を逸らすと、何かに怯える様に俯いたまま強く拳を握った。