契約から繋がる-Ⅱ-

「…里菜……よし、一緒に行くか」


オーナーはコートを着ると
私を見て微笑む。


一緒に…?
オーナーの仕事場へ?
いいのかな…。


「なに迷ってるんだ。ほら、行くぞ」


オーナーは私にコートを着せて
手を引き部屋を出ては
駐車場へと向かった。


「迷惑じゃない?私、待ってるよ?」

「今更何言ってる」


笑いながら手を引きながら
歩くオーナー。


まぁ…確かに何度か黙って行ったけど。


< 193 / 231 >

この作品をシェア

pagetop