契約から繋がる-Ⅱ-
「…里菜……よし、一緒に行くか」
オーナーはコートを着ると
私を見て微笑む。
一緒に…?
オーナーの仕事場へ?
いいのかな…。
「なに迷ってるんだ。ほら、行くぞ」
オーナーは私にコートを着せて
手を引き部屋を出ては
駐車場へと向かった。
「迷惑じゃない?私、待ってるよ?」
「今更何言ってる」
笑いながら手を引きながら
歩くオーナー。
まぁ…確かに何度か黙って行ったけど。
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