契約から繋がる-Ⅱ-
「勝手に入って大丈夫なの?」
「ああ。承諾は得てる」
「…さっき電話したのここへだったんだ。知り合いがいるの?」
「ああ。あんまり長居できないけどな」
笑いながらオーナーは手を引き
長い階段を上ると大きなプールへ着いた。
観客席ではなくて
すぐそこにプールがあって。
調教師になった気分。
「夜の水族館は静かだね」
「…だな」
その時バシャバシャと水音が鳴り響いた。
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