契約から繋がる-Ⅱ-

「…あっ、イルカが泳いでる」

「だから来たんだろーが」

「あ、そっか。すご〜い〜。こんな間近で見たの初めてだよ」

「ああ。俺もだ」


すごく癒される。
何故イルカが好きなのか
自分でもよくわからない。


暫く見つめていたら
オーナーが重たい口を開いた。


「里菜…これ…」


オーナーは小さな箱を私に差し出し
じっと私を見つめた。


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