契約から繋がる-Ⅱ-

「悪い。少し店行って来るな」

「うん。いってらっしゃい」


オーナーはチュッと
触れるだけのキスをして
部屋を後にする。


私はソファに腰を下ろして
まだ、箱に入った指輪を見つめた。


「これ、いくらしたのかな」


何カラットってぐらい輝いていて
ピンクゴールドが可愛い。


私の指のサイズがわかるなんて
本当…やり手な人だなぁ。


でも私は
そんなオーナーが好き。


今、すごく幸せだよ。


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