契約から繋がる-Ⅱ-

「里菜。いい加減名前で呼べ。名前で呼んだら、指輪を嵌めてやる」


「な、何それ。そんなの無理だよ////」


「じゃあ、これは没収だな」


指輪を箱へと直そうとするオーナー。


それだけは困るよ。
早く嵌めて欲しいのに。


「あっ、わ、わかったから。呼ぶから、直さないで」


「…よろしい」


ニヤニヤと私を見るオーナー。


何か…。
オーナーが意地悪なのは
…気のせい?


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