契約から繋がる-Ⅱ-
「…と…冬真……さん…」
「はぁ…。さんは要らない」
「と、と、冬真…////」
「クス。よく出来たな」
微笑むと私の左手を取り
薬指にゆっくりと指輪を嵌めてくれる。
私はじっと左手を見つめた。
「…オー………冬真…ありがとう」
溢れる涙を堪えて
指輪を見つめた。
これで本当に…。
私は冬真の婚約者なんだね。
「…これからも宜しくな」
冬真は私を見つめて微笑んでくれる。
大切な人。