遠距離恋愛

・・・しばらくして。


「隼人っ!!!」「由愛っ!!!」


隼人があたしに手を振っている。


体が勝手に動いて、気づいたら隼人のところまで走っている自分がいた。


「隼人!!!」

隼人に抱きつくあたし。

隼人もあたしの背中に腕をまわして思いっきり抱きしめてくれた。

涙が溢れる。

この前とは違う、嬉し涙が・・・。


「由愛、ごめんな。」

あたしを少し自分から離して隼人が謝る。

「違うよ。あたしが謝らないといけないんだもん。ごめんね。」

あたしもそう言って、少しだけ頭を下げた。

「謝ってんじゃねぇよ。」

2人で顔を見合いながら笑った。


そして、2人とも自然にキスをした。

触れるだけのキス・・・。

それでも、あたしはすっごい嬉しかったよ。





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