遠距離恋愛

それでも、やっぱり聞かないといけない気がして。

あたしの通る道はここって誰かが教えてくれている気がして。

これから聞く結果が辛かったとしても、それが運命だったんだって、自分にいい聞かせたくって・・・。



あたしはベッドの上で体育座りをして、拓也に「聞くよ。」とだけ告げた。




「兄貴さ、推薦もらえなかったんだ。」


静かに・・・冷静に話し出す拓也。

それはどこか、あたしを焦らせないように、自分の気持ちを抑えているかのようにも思えた。


「隼人が・・・推薦もらえなかった??」

「あぁ。」


そっか・・・。

だからか・・・。


なぜかそこには、納得している自分がいて、


だって、あんなに頑張ってたんだよ??

あんなに・・・一生懸命だったのに。


「俺は、絶対推薦で入学するんだ。」

って言ってたもんね??


「だから、ショックで・・・」


連絡できなかったんだね??







でも、そんなあたしの言葉すら、想いすら、拓也の言葉で全てがなくなるなんて思いもせず・・・。


勝手にいいように考えてたあたしって・・・

かなりバカだったよね。






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