遠距離恋愛
2人は不死鳥カップル?!
:)運命の別れ道*隼人side
「隼人??これ、聞いてる??隼人が電話掛けてこない理由、あたし聞いたよ。隼人があたしのこと嫌いになったなら、そう言って。もう、こんなこともやめるから。お願い、電話にだけでも出てよ。隼人の声、聞きたいよ。お願・・・」
「隼人??元気にしてる??あたし、元気じゃないよ。隼人がいないとあたしダメだよ。ねぇ・・・、ちょっとでいいから、一言でいいから声聞かせて??何でもいいか・・・」
「隼人??もう、あたしのこと嫌いになっちゃった??こんなこと毎日する女、重いよね。ごめんね??でもあたしバカだから、これくらいしか出来ないの。迷惑でごめんね。最後のお願いだから・・・電話出て・・・」
――ベッドの中
俺の隣には同じ学校の知らない女。
寝言を言いながら、絡み付いてくる。
うぜぇんだよ、
どっか行けよ、
キモいんだよ、
でも、こんなことしたのも自分から。
でも、それでも俺は、由愛の留守電を毎日こうして聞くんだ。
「これ、聞いてる??」当たり前じゃん
「理由、あたし聞いたよ」ごめんな、由愛
「電話にだけでも出てよ」俺にそんな資格ねぇ
「元気にしてる??」まぁまぁかな
「隼人がいないと」そんなことねぇよ
「声聞かせて??」・・・わりぃ
「嫌いになっちゃった??」んな訳ねぇだろ
「重いよね」全然
「迷惑でごめん」迷惑なんかじゃねぇから
心の中ではそう思っても、言葉にできず、伝えられない自分がじれったい。
由愛の声が聞きたい、
今さら何なんだよ、
やり直したい、
由愛、傷つけるだけだろうが
自分自身との葛藤が続く毎日。
何でこんなことしてんだよ、俺??
由愛に辛い思いさせてんじゃねぇよ。
こんなに弱い自分がいたことを見せ付けられてから・・・
2ヶ月という月日が経った・・・