遠距離恋愛
「あたし、何度も諦めようとしたの。でも無理だった。隼人しか・・・いないの。好きになれる人、隼人しかいないの。何もかも隼人が初めてで、隼人しか考えられない。今はもう、あたしだけの想いかもしれないけど・・・隼人が好き。大好き、「由愛!!」
俺は由愛の言葉の続きを聞く前に止めた。
「由愛、また掛けなおしてもいいか??」
口が勝手に動いていた・・・
自分の気持ちを抑えることが出来なかった。
「ぇ、ぁ、うん☆」
嬉しそうに答えんなよ。
我慢、できなくなる。
「ぁとで、もう1回掛けるわ。じゃ」
俺は一方的に電話を切り、ベッドに倒れこんだ。
真っ白な天井を見上げる。
そこには何も書かれていなくって・・・
まるで、今の俺みたいだった。
先が何にも見えなくって、
自分の気持ちさえも分からない。
この先には・・・何が待ってる??