遠距離恋愛
「バカはどっちだよ。」
そう言って、隼人から離されると、近づいてくる隼人の顔。
あたしもそれに答えて・・・
ってちょっと待った!!!
あたしは急いで隼人の唇に手を当てた。
「はぁ??」
ちょっとキレてるし・・・。
「ごめん。でも、会ったら1番最初にしたい事があったの。」
夢・・・だったんだもん。
これするの。
だから、許してね??
「はい、合鍵だよ♪」
隼人の手に、笑顔で合鍵を乗せる。
「え・・・これ、したかったの??」
「ダメ・・・だった??」
「逆にめっちゃ嬉しい。」
「本当?!」
合鍵を握り締めてあたしに笑顔で笑いかける隼人。
そして、
「さっきの続き、していい??」
「ここで??」
「もちろん♪」
そう言った隼人が、今度はあたしの腰に手を回す。
みんな、見てるよ・・・きっと。
それでも隼人の方が先。
あたしも隼人の背中に手を回して、キスを求めた。
ちょっとだけ・・・
触れるだけのキスだったけど・・・
あたしは幸せいっぱいになった。