You are my best
そのとき

「香恋,遅れてごめんっ!!」

樹が走ってきた。

「ううんっ、全然だよ」

決して少女マンガの

決まり文句だから

言ったわけではない。

あたしが早く来すぎただけで

樹はちゃんと

時間どうりに来たもん。

遅れてなんかいない。

「じゃあ、いこっか★」

樹が出した右手に

あたしの左手を重ね

2人で電車で二駅の所にある

遊園地に向かった。

電車でのお出かけは

実は初めてだ。

そう考えると、

テンションが上がってきた。

そこそこならいいんだけど

上がりすぎちゃうのが

あたしの悪い癖。

今日も気をつけないと、

あがりすぎちゃいそう。笑・


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