You are my best
「...ううん...いいよ...」

2人はカップルだらけの

観覧車の列に並んだ。

なんだか少し、

恥ずかしくなった...。

すきな人と観覧車に乗るのは

憧れだったから...。

でも、こんなに早く実現するなんて

思ってなかった...。

「次の方、どうぞー」

とうとう、あたしたちの番だ。

席に座ったあたしの、

前ではなく隣に、

樹は座った。

てか...密室ぢゃん...。

心臓がうるさくてしょうがない。

外はもう、きれいな夕日に

包まれていた。

そろそろ...頂上...。

少女マンガではよく、頂上でキスをする。

あたしもいつか、してみたいな...。

あ、そろそろ頂上だ...。

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