ヴァンパイア王子
「それはね、菜月がリューカスだからなのよ。」
・・リューカス??
「何それ?」
「最高級の血を持つ一族。
なかなかいない。
っていうかもう菜月の一族で最後だわ。」
血に最高級とかあるのか・・・
ていうか一族ってことはお母さん達も??
そんなん聞いてないし。
「それで・・・?
まさか血をくれとかいわないでよね?」
「リューカスは最高級・・・
俺のものにならないか?」
「いや。」
「なっ!?」
即答してやりました。
おどろく神月。
だって嫌だもん。
だれが好んで食料なりますかっての。
「その気はないので他あたってください。
それじゃあ。紫苑、またね。」
「うん。また明日。」
話はそれだけだったようですんなりと帰してくれた。
まぁ紫苑は紫苑だしいいか。
あたしは帰るとお母さんに聞くことにした。