ヴァンパイア王子
「おはよ、桐原さん、月原さん。」
ニコッと笑いかけながらあいさつしてきた神月。
「おはよう、神月くん★」
紫苑はにこやかにあいさつを返している。
あたしはそのまま「おはよ。」とフツーに返した。
神月はそのまま満足そうに席に戻っていった。
その後ろをついてまわる女子&男子のとりまき。
男子も憧れているようで、とりまきも多かった。
「なんであんなに笑顔を振りまけるんだ??
あたしには理解できない。。。」
「あはは。もう慣れたんじゃないの?
さすが氷の姫君。クールだね。」
・・・氷の姫君とはあたしのこと。
そう呼ばれるの好きじゃないんだけどな・・・。
「紫苑こそ月の姫君じゃん。
その微笑みで何人もの人がとりこか・・・。」
「そんなことないよ。」
フッと笑う紫苑。
女のあたしでも見とれるほど綺麗だ。
「さてと、今日もいつもの日常が始まるよ。」
うん。とうなずき紫苑が席に着いた。
しかし今日はいつもの日常ではなくなってしまった。。。