ヴァンパイア王子
一瞬見えた神月の目は真紅だった。

それに血!?


じゃあ何かを啜ってるっていうのは血を吸ってるの!?


あたしの中である等式がうまれる。


血を吸う生き物=吸血鬼ーヴァンパイアー!?


そんな・・・ヴァンパイアなんて非常識なのがこの世にいるなんて・・・


「ひっ・・・」ドサッ


「・・・誰かいんの?」


しまった!かばん落としちゃった!


カツカツと歩いてくる音が聞こえる。


(逃げないと!!)


「ーッ!!」


立てない・・・驚きすぎて腰が抜けたみたい・・・

どうしよう・・・


そうしてる間にも足音は近づいてくる。


ガラッとドアが開いた。


「(もうだめだ!!)」とぎゅっと目を瞑った。


「あ?

桐原さん何やってんの?」


思った予想とは逆の優しい言葉使いに顔を上げた。


< 6 / 12 >

この作品をシェア

pagetop