ヴァンパイア王子
やっぱり幻じゃなかった・・・!!
「見られてたなら仕方ない・・・
記憶を消すしかないな・・・。」
そういった神月はあたしの首に顔を埋めて牙を突き刺した。
「うっ・・・・!!!」
ズルル・・・と啜る嫌な音がする。
頭が・・・ふらふらする・・・!!
血を吸われてるのか力が入らない・・・
「ごちそうさん。
(こいつ血の味が極上だな・・・
どうしてだ・・・?
まぁ記憶は消えるだろう。。。)」
「待て!!神月・・・お前まさか本当に・・・」
去っていこうとしたやつを呼び止める。
まだ意識はもうろうとしてるがしゃべることはできるようだ。。。
驚いた顔をしてくるっと振り返る神月。
「!?まだ意識があるのか!!
記憶も消えてない。どういうことだ・・・」