嫌いなアイツ



「なんで俺が。
お前が時間ずらせよ」


「できないの知ってるクセに」




あたしにはお母さんがいない。
3年前、事故で亡くなったからだ。

家事と2人の妹世話は
全てあたしがしている。

朝は忙しいため、いつも家を出るのが
遅くなってしまうのだ。




「……」


「……」



2人とも無言のまま、学校へ向かう。

いつもと変わらない朝。



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