呪い・Ⅰ〜襖〜
怖くなった。
今まで経験してきたものとはまた違う怖さ。
‘恐怖’
「ぃ、いやぁー!!!!!誰か助けてぇ!!!!!!!!」
私は叫んだ。
「佳菜ちゃん!?何を言っているの?約束したじゃない!ねぇ?!黙ってよ!!!」
その時分かった。
私は何を勘違いしていたのだろう。
鈴子さんは
‘人間’
ではなく
‘化け物’
なんだ。
やっと現実にもどって来れたような気がした。
けど、
その
‘現実’
は、
大変な事になっていた。