Miracle

『秋…私、もういなくなっちゃうけど…
 …もっと…笑いあいたかったよ…
 秋…大好きだよ
 ・・・あり、がとう・・・』

ピー――――――――――――――――

機械音が僕に知らせる

もうあの人はいないと

今僕の目の前にある抜け殻

もう僕に笑ってくれない彼女を

求めた

彼女が戻ってきてくれることはないと知りながら

僕はその奇跡を願った

分かっていても…

彼女を忘れることなどできないから

あの日になると思いだしてしまう

最後の顔も声も言葉も

もう一度奇跡を願う

生まれ変わった彼女に会えるように

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