御影市大新年会2009
コンビ二は、洋館を出て坂道を下ったすぐのところにある。

白い息を吐きながら坂道を下っていくメグ。

今夜は随分と冷え込む。

ほんの50メートルほどの坂道を歩いただけで、体が芯まで冷えてしまった。

それだけに。

「いらっしゃいませ」

コンビニに入った時の暖房の暖かさがこの上なく心地よい。

…カゴを手に取ったメグは、歩調もゆっくりと店内を見て回る。

流石に年明け早々だ。

店内にはこの時間にもかかわらずメグ以外の客もいる。

初詣の帰りだろうか。

それともこれから友人や恋人と遊びに行くのだろうか。

そんな事を想像して微かに笑みを浮かべつつ、店内の商品を見る。

とりあえず飲み物はいるだろう。

カクテルなどで構わないだろうか。

桜花ももう二十歳だし、ジルコーはあの感じだと酒豪っぽい。

メグ自身もこう見えてイケるクチだ。

あとは…ジルコーが肉を欲しがるだろう。

コンビニに生鮮食品はないので、ビーフジャーキーで勘弁してもらう。

他にも酒のつまみになりそうなものをチョコチョコと。

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