御影市大新年会2009
一通りカゴに入れ、メグはレジへと向かう。

店員が会計を済ませている間に、レジのコーナーにあるフランクフルトなんかも、ジルコーが喜ぶだろうか、などと考えていると。

「あの…お客さん」

店員が声をかけてきた。

「未成年に酒類は販売できないんですけど…」

「は?」

キョトンとするメグ。

そうか…私見た目は十七歳だったっけ…と今更ながらに気づく。

とはいえ、まさか本当は六百歳オーバーなんです、などとは説明も出来ず。

「あー…」

頬をかきながら考える事数秒。

「!」

他の客や店員が見ていない隙に呪眼を発動させ、目の前の店員の精神に干渉する。

店員はいともたやすくメグの精神干渉にかかり。

「…ありがとーごさいましたぁ…」

会計を済ませ、メグはコンビニを出た。

2009年初魔術がこんな理由とは。

魔女でありながら、天罰が少し心配なメグだった。

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