口説いてんの?
一人になると、この部屋が広く感じ
孤独と寂しさで、胸の中にポッカリと
穴が開いたような気がした。
幸せだと感じていたのも刹那で
終わってしまい
今思えば夢だったような気さえする。
彼は、どうしてあんなに焦ってたんだろう?
どうしてそんなに早く
答えを出したのだろう?
若いから?
不安だったから?
それとも・・・
そんな事を考えても
もうどうにもならないと分かっている。
だけど、彼だけが悪い訳じゃない。
私も、あんな拒否の仕方は間違っていた。
もっとちゃんと話せば良かった。
でも、あまりにも突然だったのと
最後の彼の目と声に突き放された気がして
口を告ぐんでしまったんだ。