口説いてんの?
★
俺は、薫さんの家から歩いて帰っていた。
平日の朝、こんな所を歩いている人は
あまりいない。
見慣れない景色なのに
心惹かれる物は何も目に入らなかった。
ただ、薫さんの怯えた顔だけが
目の前をちらついている。
どうして?
キスしてくれたのに・・・
好きって言ってくれたじゃないですか?
あれは夢だったんだろうか。
いや、俺の唇が覚えている。
俺の心臓が破けてしまうと思ったくらい
高鳴っていた。
なのに、俺は酷い事を言ってしまった。
薫さんの最後の言葉も突き放した。
まだ、言えないことってなんだろう。
ちゃんと話を訊いてあげていたら
何か違っていたのだろうか。
今更考えても遅いかぁ。
俺は、悔しさを拳で握り潰していた。
俺は、薫さんの家から歩いて帰っていた。
平日の朝、こんな所を歩いている人は
あまりいない。
見慣れない景色なのに
心惹かれる物は何も目に入らなかった。
ただ、薫さんの怯えた顔だけが
目の前をちらついている。
どうして?
キスしてくれたのに・・・
好きって言ってくれたじゃないですか?
あれは夢だったんだろうか。
いや、俺の唇が覚えている。
俺の心臓が破けてしまうと思ったくらい
高鳴っていた。
なのに、俺は酷い事を言ってしまった。
薫さんの最後の言葉も突き放した。
まだ、言えないことってなんだろう。
ちゃんと話を訊いてあげていたら
何か違っていたのだろうか。
今更考えても遅いかぁ。
俺は、悔しさを拳で握り潰していた。