口説いてんの?

残りの仕事を済ませ

お礼の意味で俊也を夕飯に誘った。

別れ際に俊也が言ってくれた。

「壊れてしまうくらい、ぶつかってこい!

 ふられたら俺達で慰めてやるからな!」

俺達の中に彼が居る事も知らないで・・・

返事が出来なかったけど

涙ぐんでたから嬉しさは伝わってるよね。

家に着く頃には、日付が変わっていた。

部屋に帰ると、壁のポスターを眺めるのが

習慣になってしまったけど

あれ以来凪斗と重なる事はない。

だけど、何故かそれを見ながら

凪斗にメールを打った。

「話がしたいので時間を作って下さい」

30分ほど待っていたけど返事がない。

寝てても不思議ではない時間なので

お風呂場へ向った。

でも、諦めた訳ではない。

明日でも明後日でも待ってるつもりだった。


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