口説いてんの?

会いたいとか・・・

キスしたいとか・・・

泊まってとか・・・

好きって言って欲しいとか・・・

な~んて言える訳ないじゃん。

「別にないよ。

 今日来てくれたから、それで良い」

「じゃあ、俺が我が儘言って良いですか?」

「うん?」

「今日、泊まっても良いですかぁ?」

凪斗の頬が少し赤くなっているのを

薫子は見逃さなかった。

彼の一生懸命大人ぶってる姿が

とても可愛かったし、凄く嬉しかった。

真っ直ぐで、真面目で、ちょっとイジワルな

彼がとても愛おしかった。

私も素直になろう。

年下だからって気にすることない。

好きな気持ちに歳は関係ないし

彼となら大丈夫かもと思った。


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