口説いてんの?

唇を合わせ、零さないように

彼の口に少しずつ落としていった。

「ゴク・・・ゴク・・・満足です」

彼は、ニコニコと笑いながら

タバコに火を点けた。

一口吸って、薫子の口に銜えさせ

また自分が吸って・・・

一本のタバコを二人で吸い終わり

またニコニコと笑った。

「彼女って感じですね?」

「ん?」

「本当は、エッチな事考えてました。

 早くそうなりたいと願ってました。

自信がないし、彼女って感覚も持てなくて。

 薫さんに言われて、心臓を鷲づかみに

 されたみたいに驚きました。

 でも、こうしてるだけで満足です。

 隣に居てくれるだけで嬉しいです。

 俺、薫さんが大好きです」

凪斗は、薫子の手を優しく握った。


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