口説いてんの?

凪斗も、タバコ吸っても良いですか?

とみんなに訊き火を点けた。

「タバコ吸ってると

 真面目君に見えないねぇ?

 見た目だよ!眼鏡やめた方が良いよ!

 でも、仕事は真面目で良いんだけどね」

「そうだよ!仕事は真面目で良い!

 だけどな、男は若い時に遊んでないと

 歳とって反動が出るってさっ!

 若い時に女抱いとけ!」

「俊也、変な事教えないのっ!」

「変じゃない!大事な事だ!

 で、どんな女だ?」

凪斗は、タバコを灰皿に押し付けて

大きく深呼吸をした。

「2歳年上で、高校の先輩でした」

「あー、だから年上が苦手なんだぁ!

 宇佐見君遊ばれたのぉ?」

留美の言葉に凪斗は表情を曇らせた。

「留美、お前は良い子だけど一言多い!」

俊也に一括されて

留美は、ごめんなさい、と素直に謝った。


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