口説いてんの?
薫子は、三人の会話も耳に入らず
高校の時に付き合っていた
先輩を思い出していた。
薫子は、一年でも目立つグループにいて
校則違反の制服や髪型だったので
三年の先輩に目をつけられた。
だけど、親友の彼氏が三年に居たので
一度文句を言われただけで
それ以上の事はされなかった。
親友と彼氏の友達とも遊ぶようになって
その中の一人と付き合うようになった。
彼の部屋で二人っきりで居た時
自然とそういう雰囲気になり
ベットに押し倒された。
好きだったので抵抗もしなかったけど
彼自身が元気にならない。
お互い緊張してるのも肌で感じるし
焦ることもないので
「またにしよう」
と言ったら彼は謝っていた。
何度か挑戦したけど
結局果たせず、彼は離れていってしまった。