口説いてんの?

薫子は、三人の会話も耳に入らず

高校の時に付き合っていた

先輩を思い出していた。

薫子は、一年でも目立つグループにいて

校則違反の制服や髪型だったので

三年の先輩に目をつけられた。

だけど、親友の彼氏が三年に居たので

一度文句を言われただけで

それ以上の事はされなかった。

親友と彼氏の友達とも遊ぶようになって

その中の一人と付き合うようになった。

彼の部屋で二人っきりで居た時

自然とそういう雰囲気になり

ベットに押し倒された。

好きだったので抵抗もしなかったけど

彼自身が元気にならない。

お互い緊張してるのも肌で感じるし

焦ることもないので

「またにしよう」

と言ったら彼は謝っていた。

何度か挑戦したけど

結局果たせず、彼は離れていってしまった。


< 22 / 225 >

この作品をシェア

pagetop