口説いてんの?

顔を離し薫子を見つめる。

片手で薫子の前髪を撫でて口づけ

また離れて見つめる。

額、目、耳、頬、唇へと

大切に丁寧にキスを繰り返した。

薫子は吐息を漏らし、彼の首に腕を回した。

「怖くないですか?」

「変になりそうで・・・怖い。前と違うし・・・」

「はい。もう焦ることないですから」

いつに間にか

パジャマのボタンは外されていた。

彼の手と舌が触れる場所が熱を持ち

焼けてしまいそうだった。

薫子は甘い声を漏らした。

「薫さんの声ヤバイです」

「恥ずかしいから言わないで・・・」

彼が身体を重ね、割り込むようなキスをして

薫子の中へ入ってきた。

一瞬にして身体は硬直し

激しい痛みに襲われる。


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