口説いてんの?
凪斗を追い掛けてたら
薫子の車もあったので
俊也の家だと思って電話をかけてきた。
会って話がしたいので
部屋にあげて欲しいと頼まれたらしい。
「どうするよぉ?」
俊也が薫子に不安そうに尋ねた。
「宇佐見君・・・
恵理子さんが其処までのめり込んでるとは
私も想像してなかったし・・・」
「丁度良いじゃないですかぁ。
みんなで話しましょう?
凪斗もその方が良いだろ?」
真太郎が問い掛けると凪斗も不安そうに
薫子に視線を向けた。
「そうね、そうしよう。
俊也、恵理子さん連れてきて」
「あ、あぁ」
俊也は、歯切れの悪い返事をして
部屋を出て行った。