口説いてんの?

凪斗を追い掛けてたら

薫子の車もあったので

俊也の家だと思って電話をかけてきた。

会って話がしたいので

部屋にあげて欲しいと頼まれたらしい。

「どうするよぉ?」

俊也が薫子に不安そうに尋ねた。

「宇佐見君・・・

恵理子さんが其処までのめり込んでるとは

 私も想像してなかったし・・・」

「丁度良いじゃないですかぁ。

 みんなで話しましょう?

 凪斗もその方が良いだろ?」

真太郎が問い掛けると凪斗も不安そうに

薫子に視線を向けた。

「そうね、そうしよう。

 俊也、恵理子さん連れてきて」

「あ、あぁ」

俊也は、歯切れの悪い返事をして

部屋を出て行った。


< 58 / 225 >

この作品をシェア

pagetop