口説いてんの?
「そんなに改めて言われると照れる。
俊也も真太郎も凪斗も大事な男友達!
それで良いでしょ?」
『はあ?』
凪斗と真太郎の声が揃った。
「何?気にいらないのー?!」
凪斗と真太郎は顔を見合わせて
素っ頓狂な声を出した。
「俊也さんと薫さんは
付き合ってるんじゃないんですかぁ?」
俊也は、身の引くような動きをして
手を叩きながら笑った。
「俺と薫子はそんなんじゃない。
ダチだよ!なぁ薫子?」
「私は好きなんだけど・・・
俊也が女としてみてくれないから・・・」
薫子は、みんなの視線から逃げるように
目を伏せた。