口説いてんの?

みんなで牌を積み上げていると

俊也が思い出したように尋ねた。

「凪斗、恵理子さんは解決したけど

 留美はどうすんだぁ?」

「それは、俊也が電話してる時に話したから

 よく考えてみるって」

薫子が答えた。

「考えるって、何を?」

凪斗は俊也と視線が合わせられず

戸惑っていたので、薫子が説明をした。

「真面目だと思ってたけど

 違ったみたいだなっ!」

俊也は肩を落とした。

「俊也、何ムキになってんの?

 もしかして好きなの?」

「いや、俺も告白されたんだぁ。

 もうずっと前だけどな。

 高校生と付き合ってたら犯罪だろ?

 留美、男運ないのかもな・・・」

「知らなかったぁ・・・留美がねぇ」

薫子は信じられない思いだった。


< 70 / 225 >

この作品をシェア

pagetop