口説いてんの?

三人は、呼吸も出来ないほど驚いている。

私からそんな事を訊くとは思わなかった

という顔だ。

そして、私が処女だとも思ってない顔。

もし告白したら・・・

その表情はどう変化するのか

彼らの態度は変わってしまうのだろうか

なんて考えてしまった。

薫子は、落ち着きを取り戻すと

三人を見渡し頬を緩ませた。

「ごめん、真面目な話になっちゃったぁ。

 男と女は違うから

 そういう考えも分かるけど・・・

 でも、俊也と凪斗と真太郎には

 そんな事して欲しくないと思う。

 好きな人とだけそうなって欲しいと思う。

 ごめん、何言ってんだろう・・・

 まぁ、友達の意見として聞き流して!」

薫子は照れたように髪を押さえ

唇を舐めた。


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