煮干し女
で、今。
実家の畳の上で、だらけっぱなし。
あれだけ磨きあげてきたネイルも剥がれ、髪は枝毛と切れ毛が大発生。
数多くの男を魅了してきた身体はだいぶふっくらとしてきた。
これが『煮干し女』の実態だ。
様々な波にのまれ、周りとの競争でぐつぐつ煮込まれ、華やかな栄華をほこったものの挫折し、見るも無惨な女。
まるで使い古した雑巾状態。
どうよ?
やる気なんて、さらさらないわ。
あたしまだ25なのよね。