煮干し女
「……何?哀れんでるの?」
健ちゃんをジトッと見据えると、乾いた笑い声混じりで言ってきた。
「ぷっ。大丈夫、大丈夫!」
「何がだよ。」
人事だと思いやがって。
こっちは破局したうえにプータローになって、笑ってられないんだよ。
ムカついて読んでた雑誌を投げてやった。
「いてっ。荒れるなよ。肉、はみ出してんぞ。」
「!!?」
ちょっと気にしてたのに…!
「うっさいわねっ!同情するんだったら、金をくれっ!!」
健ちゃんに手を差し出す。
にたり、と笑う健ちゃん。
「いいよ。やろうじゃん、金。」
は??