銀白虎
やばい…
「ぷ…っ」
すごい!
「わ、笑うなっつっただろー!?」
「あはははは!
…そんなの無理だよっ!
神崎くん似合いすぎだもん!!」
予想以上なんだもんっ!
あたしはお腹を押さえて遠慮なしに笑いこけた。
あたしの目の前に立つ“黒髪の美女”は、あたしの姿を見て、顔を更に引き攣らせる。
「…だからいやだったんだっ!」
とそのカツラを、引きはがそうとするけど…。
「神崎待てっっ!!」
「もう少し!もう少しだけっ!」
と、必死に止めに入る男子たち。