銀白虎
更に落ち込む神崎くん。
ああ〜やってしまった。
さあ、どうしたものか。
しかし悪いのは蓮見くんと、追い打ちをかけた男子だ。
あたしは関係ないし、今はそっとしとこうかしら…。
「遅くなってごめんね!」
慌てて駆け込んで来たのは、白雪姫の格好をした亜美だった。
「これ着方が難しくて…」
そう言って、蓮見くんに謝る亜美。…蓮見くんだけに。
…神崎くん目の前にいるのに。
むしろ踏みそうだよ!!
「大丈夫だよ、全然待ってないから。衣装、似合ってるね」
にっこり。
またいつのまにかブラックじゃなくなってる!!
亜美は瞬時にぽーっと頬を染めた。