銀白虎
虎丸とおにーさん
文化祭が終わってから、あの賑やかさはなくなり、静かで平穏な日々か続いている。
文化祭が終わってしまうと、もう1ヵ月もなく、期末テストが迫っている為、クラスは自然とテスト勉強ムードだ。
ウチの学校は、みんなカラフルな頭をしているが、偏差値はそれほど悪くない。
「あぁぁぁぁあ!!」
そう叫んで、シャーペンを投げ捨てたのは亜美。
「無理!無理!わからない~!!」
…まぁ、亜美はあまりいい方ではないけれど。
今は数学で手こずっているらしい…。
「あすか~。わかんないよぉ!」
そうやってすがり付き、助けを求められたのは何度目だろう。
…ていうか、5分前にも助けを求められた気がする。
仕方なく教えてあげると、あ!そっか!って、カリカリと書き出す。
元気と言えば、元気な亜美。