銀白虎
「はぁ、だから…もうここに来たことは仕方ない。けど、こっちとしては凄い迷惑なんだ。だから今すぐ、ここから立ち去ってもらう」
心底嫌そうに、投げ捨てるように吐いた言葉。
蓮見くんは相当、自分のテリトリーに入られるのが嫌らしい。
でも、それは誰しも同じだ…。あたしも………。
「え~、バカクラのせいなのに、それはちょっと可哀想じゃないっすかー。バカクラのせいなのにさぁ」
「バカバカうるさいわ!」
「え~?だってこれをバカと言わずとして、なんて言うのさー。まぁ、俺としては嬉しいけどねー。女子高生やっほい♪」
「この変態が!!…お前にだけは、バカと言われる筋合いはない!」
「へー、万年3位なのにぃ?」
「だ、だまれ!…くっ。お前みたいな奴に負けてるなんて、なんとゆー屈辱…!」
「あはは~。まぁまぁ、人間素質ってあるよねぇ」
なんだろう、意味はよくわからない。だけどなんか…この2人の会話を聞いていると、力が抜ける…。