銀白虎



蓮見くんが銀白虎っていうヤクザの若頭で…。


お兄さんは、蓮見くんにすべてを任せて、消えてしまった。






蓮見くんは、その時…一体どんな気持ちだっただろう?





「…ま、あたし的には蓮見くんじゃなきゃ安心なんだけどね!」



……ちく、と。

苦い痛みがした。


なんだかすごく…もどかしい。




「…白石さんは、蓮見くんが好きなの?」



どうして、こんなこと、聞いてしまったのだろう。




答えは……


「うん、もちろん♪」



わかってたのに。





白石さんも同じ。


亜美と同じ顔をしていた。



「…どこが、好きなの?」


「…どこって、あんな完璧な人他にいないよ!一目惚れなんだぁ♪」





< 206 / 589 >

この作品をシェア

pagetop