銀白虎




「わあ!」


1人だと思っていたのに、物音がして…ビックリした。



「…だれ?」



そーゆうと、恐る恐る出てきたのは……大きな瞳の、可愛い女の子だった。




あれ?

全然知らない子だ…


学年で見たいことないし、年下の子かな?



だけどなんでこんなとこ、いるんだろう?


頭をひねり、考えていると。



「…あたし、負けませんから」


へ、と見てみると、彼女は下唇を噛みながらじっとあたしを睨んでいた。



え、な、なんかしたっけ!?

けど、名前も知らないんだけどな…。




「ずっと見てきたんですから!…絶対、渡しません!」



わっわわわ!

だから、なにが!?


真剣なのに、話が見えない…。

なんか、勘違いしてるんじゃ……




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