銀白虎
「蓮見くん!!」
コロッと亜美は態度をひっくり返し、きゅるんとする。
顔を赤く染め、乙女の顔だ。
逆に神崎はぶすっとし、そっぽを向く。
なんとも対照的な2人は、見ているこっちは少し面白い。
「ごめんなさい!これからは気をつけますっ!!」
神を崇めるように手を合わせながら言う亜美。
にっこり、笑顔をする蓮見くん。
笑顔で去っていく蓮見くんは何て言うか…偉いなぁと思う。
学級委員でもしないような事をする。
こんな学校の、貴重種だ。
窓際の場所に落ち着く。
銀色の髪が、光りに当たり反射する。より一層、光り輝いていた。
………
……………
……一方、言うまでもないが、目の前で笑顔を向けられた亜美は蓮見スマイルの被害に遭い、目がハートになっていた。
大丈夫?と一応声を掛けたが、反応なしの為放置しておくことにした。
神崎くんのなんとなーく実験を進める。