銀白虎




「…で、本題。」


え?まだあんの?



「…ちょっと面貸せ」


と、腕を引っ張られる。



「え、えっ!?だ、だって亜美が…!」

「もう許可はとった」


なぬ―ー!?


とりあえず、荷物みたいに引っ張るのはやめて欲しい。



「蓮見くん、ここ学校!誰が見てるかわかんないよ!」


そういった瞬間、パッと離される。

あ、意外と簡単かも。



「ちゃんと後付いてこいよ?逃げるんじゃねぇぞ」


「は、はい!」



………やっぱり、怖かった…。





大人しく、後ろを着いていく。


細身に見える背中が、意外と広い。




そして、


その銀色の髪に、やっぱり目を奪われてしまう…。




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