銀白虎
こころの傷
ていうかなんでまた……
ここに……。
いつみても、デカイ。
『若!おかえりなさいやせ!!』
そして、厳つい……。
「あっ。お嬢さん、お久し振りです!またお会いしましたね」
「…クラさん…お、お久しぶりです…はは、そうですね…」
出来れば、もうお会いしたくなかったが…。
大広間に案内され。
やっぱりとても居心地が悪い。
「…なんでここに」
こないだは、入らせるのを嫌がって帰らせたがっていたのに。
つくづくわからない人だと思う。
何がしたいのか、まったくわからない。
蓮見くんは、座敷の部屋に胡座をかいて座る。
「…おい」
「はい!?」
「…お前らは出ていけ」