銀白虎




へ?と思ったら、はい!と隅の方に立っていた厳つい人たちが出ていく……。



なんだ、あたしにじゃなかったのか…。


だけど、なんで出でいかせたんだろう?




そのせいで、この部屋にはあたしと蓮見くんの2だけになった……。



余計に落ち着かなくなった。



あたしがそわそわとしていると、蓮見くんが真剣な目をしてあたしを見ていた…。



な、なに…!?


思わずどきり、とした。





「…回りくどいことは好きじゃない。担当直入に聞く…」



なにを……?



蓮見くんの瞳が、少し鋭くなった。




「………亡くなってるんだろ?」



え…………



さっきまでそわそわ落ち着かなかったあたしは、途端凍り付いた。





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